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解説しよう! 正義の味方「ライディーン」とは 明日真が正義の味方に憧れる余り作ってしまった変身セットを装着しているときの呼称である! 「ライディーン」とは雷の力を手に入れたスーパーヒーローで日夜正義と平和の為に人々を脅かす都市伝説を退治しているのだ! 世界の為に、今日も戦えライディーン! 「ライディーン」に変身する為には明日真が自ら作った「変身セット」を装着しなくてはならない! 次はこの変身セットについて解説してみよう!! 究極降誕!! ライディーンヘルメット 説明しよう! ライディーンヘルメットとはライディーンに変身した明日真が装着している改造バイクヘルメットである! 内部にはトランシーバーが搭載されているのでこれで何時でも本部(どこのことじゃ)と連絡が出来るのである! また、特殊な衝撃吸収剤が内側に埋め込まれているので重量を減らしながら防御力を300%あげることにも成功しているのだ!(無論、当社比である) デザインは白を基調とした十字架のようなモデルでアクセントとして金色の稲妻があしらわれた正義の味方を象徴するデザインになっているぞ! (ぶっちゃけ仮面ライダーイクサっぽい感じだね) ライディーンスーツ 説明しよう! ライディーンスーツとはライディーンに変身した明日真が装着している改造ライダースーツである! 特殊防弾繊維を幾重にも織り込んだ上に軽くて頑丈なセラミック製のプレートを内側に仕込むことで拳銃弾程度ならば当たっても何ら問題は無い! また、マイクロ波が反射されたとき、逆反射する為に二の腕の部分にはアルミホイルが収納されている! 其処以外の部分にはエアバッグが仕込まれているので少しくらい吹き飛ばされても安心だぞ! ライディーングローブ 説明しよう! ライディーングローブとはライディーンに変身した明日真が装着している革製のハーフフィンガーグローブである! 全身が強力な装甲に覆われたライディーンが何故ハーフフィンガーグローブを使うのか視聴者の諸君は疑問だろう! 理由は簡単、そうしないと攻撃できないからである! ライディーンセットは自らのマイクロ波攻撃をかなりの割合で遮断してしまうのだ! グローブの拳部分には金属製の部品が着いているので普通に殴ってもそこそこの威力になるぞ! ライディーンブーツ 説明しよう! ライディーンブーツとはライディーンに変身した明日真が装着している革製のブーツである! 見た目に反して動きやすい上にマイクロ波を通す為に少し穴を開けてあるぞ! ライディーンクロース 説明しよう! ライディーンクロースとは上記の変身セットが無いときにのみ使用する特別な変身アイテムである! 外見は只の真っ赤なマフラーだが明日真が装着することによりマイクロ波を増強するとてつもない効果を発揮するのである! これを使っての変身は正体をなんとか隠せるだけの不完全な変身であり普段よりは戦闘能力は著しく下がってしまう! しかし、一撃必殺の有情・天破石驚拳を放てるので瞬間的な攻撃力は上がっているのだ! ライディーンバイク 説明しよう! ライディーンバイクとはライディーンに変身した明日真が搭乗しているGSX1100Sカタナのことである。 カラーリングは白と金である。 ライディーン何でもQ&A Q,正直恥ずかしくないんですか? A,明日真は素顔を見られる方がヤバイと思っているようだぞ! Q,スーツを装着する意味ってあるんですか? A,生身の人間だからUMA型都市伝説と戦う時には無いと死ぬ Q,ていうかこのコーナー自体意味があるんですか? A,ライディーンの正義の味方としての活動を知って貰う為に非常に有用である! Q,nknhtは腐っているんですか? A,中の人は男だから腐っているの抜きで超者ライディーンが好きだったよ!
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学園祭に向けて準備が進められているとある放課後、双子の姉妹である「犬神憑き」の契約者、天倉紗江と「怪人アンサー」の契約者、天倉紗奈は家路へと歩いていた。姉妹の後ろを、「犬神憑き」の内の一匹の黒い大型犬がついてきている。 「紗奈ちゃんのクラスの出し物、執事・メイド喫茶だっけ?」 「うん、そうだよ。今、荒神先生にも執事服を着せようってクラスの有志で追いかけてるんだけど…なかなか捕まってくれないんだよねー でも、獄門寺くんや小鳥遊くんも手伝ってくれてるんだもの…絶対に執事服を着せてみせる! 紗江ちゃんのクラスは?」 イベントや行事に対してやる気を見せる紗奈。 今回の場合、やる気に加えて普段白衣を着ている荒神先生の執事服を見たいという好奇心もあり、有志の一人として先生を追いかけていた。追いかけられている先生にとってはたまったものではないだろうが。 「(あ、荒神先生も大変なんだなぁ…) 私のクラスの出し物は『ワクワクトレジャーボックス』だよ。手錠で繋がれた男女1組がペアを組んで、校内に置かれた箱の中から手錠の鍵を探すの。箱には鍵以外にもいろいろ景品が入ってて、空けた人が貰えるんだよ。 執事・メイド喫茶かあ…紗奈ちゃんのメイド服見たいなぁ。見に行ってもいいかな?」 「へぇ…なんか楽しそうだね。休憩時間に顔出しにいくからね。 紗江ちゃんなら大歓迎だよ!来てくれるの楽しみにしてるね」 「君たち…注射をしても…いいかな?」 和やかな空気は、毒々しい色の薬品の入った注射器を持って、ボロボロの黒いコートを着た注射男の登場によって霧散した。 「お断りします!」 「よくないっ!」 即答する紗江と紗奈。注射器の中の液体が都市伝説にも効くのか分からないので、念のため犬神を下がらせておく。 「そんなこと言わずにさあ…注射をさせてくれよぉぉぉ!!」 目を血走らせて姉妹に襲い掛かる注射男の攻撃を左右に分かれて回避。 紗江が注射器を持っている方の手首に手刀を打ち込み、取り落とした注射器を遠くへ蹴飛ばす。 紗奈が注射男の手首を取り、外側に返すようにして注射男の体制を崩して地面に倒した。 犬神が倒れた注射男の喉に噛みつく…首の骨が折れたのか、ごきり、と音がしてそれきり注射男は動かなくなった。 「そちらのお二方、少しよろしいですか?」 注射男を倒した直後、背後から声をかけられた。 二人が振り向くと、いつの間に現れたのか、黒いサングラスを付けて黒いスーツを着た男性が立っていた。 「…どちら様ですか?」 「…何か?」 「失礼いたしました。私は、都市伝説から一般人を守る「組織」という機関に所属している黒服…A-No.666と申します。 先ほどの戦いを拝見させていただいた結果、ぜひとも組織に貴女方のお力を貸して頂きたいと思い、お声を掛けさせていただきました。 私達と共に、悪事を働く都市伝説から罪なき人々を守ってはいただけませんか?」 突然の出来事に、しばらく考えていた二人が口を開いた。 「…わかりました。私達の力で、悪い都市伝説から家族やクラスメートを守れるなら…」 「…わかった。せめて、身近な人達は守りたいから」 こうして、天倉姉妹は組織に加入することになる。 組織の闇も知らないまま… 続く…?
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上田明也の綺想曲4~断片兆候(バラバラフラグメンツ)~ (※ただしイケメンに限るより) 空は快晴、風は爽快。 優しく流れる初秋の風を切り裂いて一台の赤い車が高速道路を駆けていた。 乗っているのは俺こと上田明也と我が忠実なる都市伝説、“ハーメルンの笛吹き”ことメル。 車は東北にあるとある県の番屋町と呼ばれる町に向かっていた。 「マスター、なんで今日はまた遠出なんか……。 もうすぐマッドガッサーの捕獲作戦もやるんだから準備しておくべきなんじゃないですか?」 車内に流れるメタリカの曲が五月蠅いらしく、メルはカーステレオの音を下げながら俺に尋ねた。 「そうなんだけどもさぁ……。そうも言ってられないのよ。指輪買ってやったんだから黙って付き合え。」 「むぅ……、従弟が都市伝説関係の事件に巻き込まれたんでしたっけ?」 そういう少女の首にはネックレス代わりの指輪が光っていた。 「そう、俺の従妹が都市伝説と契約しちまったらしい。恐らく、“※ただしイケメンに限る”だろう。」 「そんなの解るんですか?ああ、教えて貰ったのか。」 「いいや、事件のあらましを聞けばそれしかありえないから予想しただけ。」 「へへぇ……、流石というかまあそうだろうなというか……。」 魔法を見たときのような顔をしているが単純な推理である。 誰だって家の冷蔵庫に入れていたプリンが食べられていたら一定の根拠を元に犯人を予想するだろう? そんなもの、そんな程度のものである。 数時間後 車は順調に飛ばしていたのだが、諸事情から番屋町近郊の道の駅に寄り道していた。 「マスター、ちょっと……その………トイレに。」 「オッケー、じゃあ休憩しているからさっさと行ってこい。 なんか変なのが居たら一般人の振りして適当に助けを求めろ。」 まあ大した用事ではない、車で待っていればすぐに帰ってくるだろう。 しかし秋の風景があまりにも綺麗だったので自分も車から降りて煙草を吸うことにした。 「プハァー………。」 煙草を吸いながら辺りを見回しているとすこし珍しい車を発見した。 デロリアン、DMCー12 デビルメイクライでもデトロイトメタルシティでもないぞ。 有名な映画“バックトゥザフーチャー”で使われてから人気に火がついた車だ。 どうでも良いが火と人って似ているよね。 この国でこんな妙な車に乗っている奴って一体どんな奴なんだろう……? 気になってしまったので近くによって細部を確認させてもらうことにした。 「ここが開くのか……、ガルウィングドアねえ。 塗装も凝っているなあ、ただ金色って趣味が頂けねえけど……最終生産モデルか? 偶然とはいえそんなモデルが有って良いのかよ……。」 「DMC-12なら無塗装モデルも家にありますが?」 背後から急に声をかけられた。 後ろに立っていたのは男。 男と言うにはまだ若い、20才にもなっていないような雰囲気を醸し出していた。 「おっと、すまないね。日本でも珍しいからついつい見入っちゃってたよ……!」 そして 男は黒いスーツを着ていた。 新手の都市伝説契約者か?俺は怪しまれないように男と雑談を続ける。 どうやら気取られなかったらしく奴は車についての蘊蓄を一くさり述べた後に行ってしまった。 車に戻るとメルが不機嫌そうに待っていた。 「何やってたんですか、ずいぶん遅いですね。」 「悪い悪い、ちょっと煙草吸ってた。」 「やめた方が良いですよ、健康に悪い。」 「健康が煙草に悪いのさ。」 「ふ~ん……、それはそうとしてマスターの靴紐切れてますよ。煙草吸うにしたって何処行ってきたんですか?」 「いや、駐車場で珍しい車見つけてさ。その持ち主と雑談していた。 黒いスーツだったから組織の人間かと思ったんだけど違ったみたいで助かった。」 「亜阿相界。」 「つれない返事だね、まあ良い、行くぞ。」 「ああ、そういえばこんなの勝ったんですよ。」 渡されたのは鉄でできたお守り。 「この辺りの伝統工芸らしいです。鋳物が人気らしいんで。」 「ふふ~ん……、成る程ねえ。悪くないデザインだ。」 車は再び走り始めた。 走り始めてからすぐに異変は生じた。 「おい、メル。ブレーキが上手くきかない。」 「はあ?故障ですか!」 「故障だとは思うんだけど……。」 パー! ドカァン! 「うわっ、マスター!目の前で事故です!」 「嘘だろ……?」 前で二台の車が衝突していた。 丁度、俺たちの車の進路をふさぐかの如く並んでいる。 「シートベルトはしてるな?捕まってろ!」 「へ?」 小刻みにブレーキを踏みながらハンドルをそれに合わせて回す。 車が途切れた一瞬の間に対向車線に入り込んでまた元の車線に戻ってくる。 後ろではガン!と音が車のぶつかる音がした。 「危ない……、なんでいきなりあんなことが?」 「事故なんて大抵……。」 大抵そんなものだと、言おうとした瞬間だった。 一陣の風。 メキィ、と巨木の折れる音が響く。 「偶然が一日起きて良いのは三回までだよな?」 目の前にあった木が道を分断するように倒れてくる。 アクセルを踏み込んで木が倒れきる前に無理矢理突破した。 メリメリと後部のトランクが壊れた音。 「マスター!車が!!」 「知ってる!高かったのによおおおおおおお!!」 パァン ―――――ガクン 「タイヤがパンクしたァァァァアァァアア!」 「それも知ってる!!」 今度はタイヤのパンクだ。 洒落になっていないぞ……。 運が悪すぎる。 ふと、前を見ると見覚えのある金色の車。 「あれは……。」 「どうしたんですか?」 「さっきの車の持ち主だよ。」 「……まさか?」 「ああ、新手の契約者だな。」 「自律機動タイプの都市伝説ですかね?こんな遠距離から攻撃を開始できるなんて……。」 「車を運転しながら攻撃もできなくは……うっっわ!」 牧場から逃げ出した牛が飛び出してきた。 あんなのにぶつかったらこっちが危ない。 当然上手に回避。 「ねぇ、マスター。」 「ああ、そうだな。」 ハプニングがどんどんしょぼくなっている。 相手に近づけば近づくほどハプニングが地味になるのか? カツン! あ、鴉の落としたクルミを割ってしまったらしい。 「アザッスwwwwwwwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwwwww」 鴉の声が聞こえた気がした。 しかし奴の都市伝説は何なんだ? 出会って 車を見て 靴紐が切れて ハプニングに襲われて…… 「そうか!」 靴を見てみる。 ひもは切れっぱなし。 ひもだけを抜き取って素早く捨てた。 効果はすぐに現れた。 「ブレーキが直った!」 「え、嘘?」 「だけどこれで解ったぞ……。」 「都市伝説の名前ですか?」 「ああ、“死亡フラグ”じゃねえかな。」 「そんなのまで都市伝説になるの!?」 「しらねえよ!」 次の瞬間、黒いネコが目の前を通り過ぎようと……。 「ちょ、マスター!黒猫!!」 「前さえ通られなきゃ良いんだろ?」 今度はハンドルを回してぐるぐると車も回転させる。 「スピンしてるぅう~!!」 「スピンさせたんだよ。」 これなら黒猫に目の前は通られない。 そうこうしていると金色のデロリアンが目の前に近づいてきた。 「マスター!あれですね!」 「そうだ、捕まってろよ?一気に行く。近づけば近づくほど効果が弱まるんならば手段は一つだけだ。」 俺たちの乗ったポルシェは加速して加速して加速して…… ガァン! 「純金モデルの癖に固い!?」 目の前の金色のデロリアンにぶつかった。 デロリアンはめちゃくちゃにひしゃげて路肩まで吹き飛ばされる。 しかしこちらにも純金ではなくステンレスにぶつかった以上相当なダメージは有ったわけで……。 「っつぅ~!」 車の中から這い出て来た。 太陽が眩しい。 服が大分汚れてしまったのでパフパフ、と汚れを払っていると指先に痛みを感じる。 割と大きなガラスの破片が胸に刺さっていたのだ。 「……何故生きている?」 痛みはない。 胸ポケットの中を探ると先程メルから貰ったお守りが入っていた。 「生存フラグかい……?」 都市伝説だから大丈夫だとは思うが見に行ってやるか……。 車の反対側に行くとコクピット、もとい助手席は血塗れだった。 いやいやいやいや、●クロスだったら死亡だよ?これ完全死亡だよ? 覚悟してガチャリとドアを開けると中でメルは血塗れになっていた。 「っメル!!」 すぐに車から彼女を降ろすと脈を取る。 脈はある。 「マスター……、もうゴールしても」 「DAMEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!」 「さて、冗談は置いといて、私は大丈夫です。致命傷は避けてますし生存フラグ立ててますし。」 「生存フラグ?ああ、指輪か。」 「とりあえずあれが生きているか確認しません?」 メルが指さす先には森の中に突っ込んでいる金ぴかの車が転がっていた。 「そうしたい所なんだがな……。」 遠くからサイレンの音が聞こえてくる。 ここにやってくるのも時間の問題だろう。 「行くぞ、どうせあの状況じゃ生きてなんかいないさ。」 番屋町までは近い。 待ち合わせの駅ももうすぐだろう。 後部座席の下に摘んでいた着替えでメルの服を着替えさせた後で俺とメルは徒歩で町の中心部まで向かったのだった。 【上田明也の綺想曲4~断片兆候(バラバラフラグメンツ)~ fin】 前ページ次ページ連載 - ハーメルンの笛吹き
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警官A「あ~面倒臭ぇ」 警官B「アンタが街中であんな物ぶっ放すからでしょう・・・つか何で始末書一枚で済むんだ?普通捕まっても文句言えませんよ?」 警官A「んなもん、『ここが学校町だから』の一言で済むに決まってんだろうが」 警察B「今更ながらに何て町だ・・・orz」 警官A「『都市伝説対策課』なんてのを本気で作ろうとする様な奴まで居るくらいだからな・・・まぁ、俺も必要だとは思ってるけどよ」 警官B「はぁ?」 警官A「都市伝説かどうかは別だけどよ、この町は怪事件の数が多すぎる・・・しかも、おかしな事にな、ちゃんと調べると殆どの事件が噂があってから起こるんだよ」 警官B「・・・意味がわかんないんすけど」 警官A「普通、事件が起こって始めて噂になるだろう? この町は逆、『噂』が広まって、それから本当の『事件』になる・・・まぁ、事件が起こったらまた噂も広まるから誤解されやすいけどよ だから実際『都市伝説対策課』で無くともそういう『変な事件』を調べる為の部署は必要かもしんねぇ」 警官B「・・・何か気味が悪いですね」 警官A「だろ?噂には気をつけろよ?」 「はい、そこ無駄話してないでさっさと始末書を仕上げなさい」 背後から女性の声・・・若干怒ってるッぽい 警官A「別にコレ位良いだろ?そういうアンタも秋祭りの最終日仕事ほっぽり出して黒服の兄ちゃんとキャッキャウフフしてたって聞いたぞ?」 「アレも仕事の内ですしそもそも私と彼はそういう関係じゃありません、今度そんな事言って見なさい、訴えますよ?そして勝ちますよ?」 警官A「ハッ、この程度の事で訴えられるかな?」 「町で銃乱射したことを・・・なら?」 警官A「スンマセン、勘弁してください」(土下座) 「よろしい」 地に額こすり付けて懇願する先輩と、ソレを見下して笑う上司を前に 本気で転職を考える警官Bでした 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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警官A「あ~面倒臭ぇ」 警官B「アンタが街中であんな物ぶっ放すからでしょう・・・つか何で始末書一枚で済むんだ?普通捕まっても文句言えませんよ?」 警官A「んなもん、『ここが学校町だから』の一言で済むに決まってんだろうが」 警察B「今更ながらに何て町だ・・・orz」 警官A「『都市伝説対策課』なんてのを本気で作ろうとする様な奴まで居るくらいだからな・・・まぁ、俺も必要だとは思ってるけどよ」 警官B「はぁ?」 警官A「都市伝説かどうかは別だけどよ、この町は怪事件の数が多すぎる・・・しかも、おかしな事にな、ちゃんと調べると殆どの事件が噂があってから起こるんだよ」 警官B「・・・意味がわかんないんすけど」 警官A「普通、事件が起こって始めて噂になるだろう? この町は逆、『噂』が広まって、それから本当の『事件』になる・・・まぁ、事件が起こったらまた噂も広まるから誤解されやすいけどよ だから実際『都市伝説対策課』で無くともそういう『変な事件』を調べる為の部署は必要かもしんねぇ」 警官B「・・・何か気味が悪いですね」 警官A「だろ?噂には気をつけろよ?」 「はい、そこ無駄話してないでさっさと始末書を仕上げなさい」 背後から女性の声・・・若干怒ってるッぽい 警官A「別にコレ位良いだろ?そういうアンタも秋祭りの最終日仕事ほっぽり出して黒服の兄ちゃんとキャッキャウフフしてたって聞いたぞ?」 「アレも仕事の内ですしそもそも私と彼はそういう関係じゃありません、今度そんな事言って見なさい、訴えますよ?そして勝ちますよ?」 警官A「ハッ、この程度の事で訴えられるかな?」 「町で銃乱射したことを・・・なら?」 警官A「スンマセン、勘弁してください」(土下座) 「よろしい」 地に額こすり付けて懇願する先輩と、ソレを見下して笑う上司を前に 本気で転職を考える警官Bでした #navi(連載 - はないちもんめ)
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誰の馬だろう。 それが王隠堂ひまわりが始めに思った事だ。 ひまわりの家は広い。西洋好きの祖父と日本好きの父親の増改築により、洋室と和室が斑になった奇妙な家である。 ひまわりも、全ての部屋を見た事が無い。とは言え、庭に真っ黒な馬がいれば知っているはずである。 馬は首が無くても大丈夫なんだろうか。 それが次に考えた事だ。 「何あれ……?」 大丈夫なわけがない。小学校高学年程度の知識しか持たないひまわりでも、それぐらいわかる。 ガチャリと、重々しい金属同士が当たる音。 何の音かと見れば、時代錯誤甚だしい西洋の鎧の騎士。 そして、その騎士にも、首が無い。 「二歩下がりな」 「え?」 どこからか声が聞こえた。目の前の騎士ではない。しわがれた女の声。 声につられ、ひまわりが下がった瞬間、目の前を何かが通った。 壁に刺さった剣。その剣の持ち主は目の前の騎士。下がらなければ、頭が切れていただろうその攻撃をしたのは、 都市伝説「デュラハン」 「逃げた方がいいかな……?」 デュラハンが明らかな殺意を持って攻撃してきた事を認識し、ひまわりは駆け出した。 「どこに逃げる……?」 ひまわりの足はそれほど速くない。 逃げるなら、誰かに助けを求めたいが、今、ひまわりの家には誰もいない。 兄は大学へ、大きい姉は図書館へ行った。小さい姉は昨日ふらふらと出て行ったきり。 母も父も、家にいる事の方が少ない。今日にかぎってハウスキーパーは休みだ。 ガチャリ、ガチャリと金属の音が屋敷に響く。走るひまわりから離れずについてくる。 「そこを右に曲がりな」 「誰?」 先程の年老いた女の声が聞こえる。 「助かりたいだろう。なら言う通りにしな」 声に従い、迷路のような屋敷を右へ左へと駆け回る。そして、少しずつ少しずつ、デュラハンの鎧の音が遠ざかる。 「そこの部屋に入りな」 その部屋は和室。 そして、部屋の中央にふわふわと浮かぶ、半透明の老女。 「おばあさん、誰?」 「ふん、浮いてんのと、半透明なのは無視かい。ま、アレの孫に私らへの恐怖心なんか期待しとらんかったがね。 わたしは都市伝説だよ。」 「都市伝説?」 「詳しい説明は父親にしてもらいな。今はあの首無しを何とかしないといかんだろ。」 そう言うと老女はふわふわと漂うように部屋の隅に移動する。そこには、 「これ、使いな」 黒い鞘におさめられた、奇麗な日本刀。 「契約と行こうじゃないか」 反りと鎬をもつ湾刀。光に揺らめく銀色の刃先。その怪しい光とは裏腹に、切れ味など無い、模造刀。 子供が持つには長すぎるその刀を、ひまわりはよろよろとふらつきながら構える。 「首無しが来たら思いっきり切り付けな。私が許可する」 「分かりました……?」 いまだ状況が飲み込めていないながらも、力強く頷く。 ガチャガチャと騒がしく金属の音が近づいてくる。 そしてついにデュラハンが部屋の前に姿を現す。 「っ、やあっ!!」 その姿を確認すると、すぐさまひまわりは駆け出し、刀を振り下ろす。 キンッ が、それはあっさりとデュラハンの持つ剣に受け止められる。そして、 「ひゃっ!?」 そのまま剣を横に振るえば、ひまわりの軽い身体はあっさりと吹っ飛ぶ。 「い、たい……?」 気がつけば、握っていたはずの刀が無い。吹っ飛ばされた拍子に離してしまったらしい。 刀を捜そうと起き上がろうとしたひまわりの前にデュラハンが立つ。 「あ……」 死ぬかもしれない。ひまわりはそう思った。 「首無し、あんた刀に『触れた』ね?」 突如、老女が口を開く。 「そのうえ、振り下ろされてた刀を弾いて、強引に『動かした』ね?」 その口から漏れるのは、憎しみ、怒り、悲しみ。憎悪の、怨嗟の、そして、呪いの言葉。 「死者を弔う刀に何すんだい。」 周囲に満ちる、滝の音、赤ん坊の泣き声。 「「「「「『死ね』」」」」」 ガチャンッ、とデュラハンが倒れる。 都市伝説「滝不動」。正確には「滝不動明王」。山形最凶と名高い心霊スポット。 奉納された剣に触れてはいけない、動かしてはいけない。死者を蔑ろにする者に呪いあれ。 「大丈夫かい?」 老女がひまわりに尋ねる。 「あ、はい。大丈夫で、す……?」 結局、何が何だか分からぬまま、ひまわりは答えた。 「それなら、さっさと起きな。これから忙しくなるよ。 都市伝説について、契約について、私の事、戦い方、いろいろ教える事が多そうだ」 何故か楽しそうな老女を見ながら、ひまわりは自分の人生が大きく変わっていくような感じがした。 終
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愛人と美亜の試合が終わって、次の試合までの休憩時間の事 二人の試合開始前にその姿を見つけていた晃は、とことこ、と近づいていった そうして、くっくっ、真降の服の袖を引っ張った 「え?……あぁ、晃君ですか。こんにちは」 「……こんにちは。真降君も、試合を見に?」 「はい。まぁ、出場するチビ逹のお目付役兼手合わせ役かねてですが……そちらは」 「………試合、見に来た。優は出るけど、自分含めてみんなは、出ない」 試合に出ないのだから、神子の手伝いで実況の方に……とも、ちょっと考えていたのだが そもそも、自分ではうまくしゃべれないから無理だろう、と晃は実況係は辞退していた TRPGでGMをやっている際はすらすらと喋る事ができても、それ以外では少し、喋るのは苦手だ ………TRPGやる時のように、誰かになりきっていれば実況が出来ただろうか。流石に、試す気にはなれないが 「……さっき」 「?」 「愛人と美亜さんの試合の、前。慶次さん逹、見てた?」 そう、愛人逹の試合が始まる前 真降が慶次と郁の様子を見ていた辺りから、晃は真降逹の姿に気づいていた …遥の方は、気づいていたかどうかわからない。治療室に向かった憐の事で頭の半分以上が使われていたはずだから 事実、今も遥はまだ真降の方に気づいていないようだ 「気になること………あった?」 「……まぁ、少し」 ちらり、真降がもう一度、慶次と郁を見る 二人は、試合の合間にフリー契約者の資料に目を通しているようだった あの契約者は来ていないらしい、等と話しているのが少し、聞こえてくる 「彼の担当黒服が彼を見る視線が、少し……」 「………?………慶次さんの担当黒服、郁さんじゃ、ない」 「あれ?」 「………慶次さんの担当、は。赤鐘 愛百合の方。ANo」 少し考えている様子の真降 納得がいったのか、あぁ、と声を上げる 「そうだ、郁さんはかなえさんの担当でしたね」 「ん、そう………郁さんも、慶次さんと一緒にいる事、結構多いけど」 ややこしい、とは晃も思う 強行派である愛百合からの影響を少しは薄めようとしているのか、慶次はかなえと郁と共に行動する事も多いのだ 最近では、その二人どころか天地と組むことすらあると言うが ……と、真降が「あれ?でもそれじゃあ……」と、新たな疑問が浮かんだようではあったが 「…あ、次の試合、始まる」 そう、次の試合が始まる 遥が「げ」と言う声を上げているのが聞こえてきた 次の試合の出場者の片割れは、遥が「絶対にかなわない」と常に言っている、あの人だ 対戦相手であるその女性を、キラはじっと観察した 長い黒髪は頭の天辺でポニーテールにされており、銀色のリボンで結ばれている。翡翠色の瞳は、まっすぐにキラを見つめ返してきていた 武器らしい武器は持っていない。服装はパーカーにジーンズと、戦闘用なのか地味な格好だ (……日景 アンナ。「首塚」所属……日景 翼とセシリアの娘にして長女。日景 遥の姉) キラがすでに持っている情報は、それくらいだろうか。確か、遥より二つ年上……今年で18歳だったはず 対してアンナの方は、どの程度キラの情報を持っているのだろう 実はお互い、契約都市伝説に関する情報は与えられていない 試合の中で、相手の契約都市伝説を見抜け、と言うことなのだろうか 『それでは、第5試合、開始っ!!』 開始の合図 小さく、アンナが笑った 「はーい、それじゃあ………年下相手でも、容赦はしないわよ?」 アンナが、静かに構えた あれは、何の格闘技の構えだったか………どちらにせよ、戦闘方法は接近戦か 契約都市伝説も、接近戦闘向きのものなのだろうか 油断なく、キラは手元に氷の剣を作り出そうと……… 「え?」 ……どろり、と 氷の剣の表面が、溶け始めた それに驚いた瞬間、アンナが地を蹴り接近してくる 繰り出された拳を避け、一旦、距離を取った もう一度、氷の剣を作り出しながら、ちょうどよい距離を保とうと ぐちゃり 「っ!?」 地面の感触が、おかしい 見れば、どろり、と、地面が溶けてきているような…… (これは……彼女の契約都市伝説の正体と、能力を把握しないと、危ない) アンナもアンナで、キラの契約都市伝説を見定めようとしている気配がある どちらが先に見抜くことが出来て対応できるか、まさに、それが求められようとしていた to be … ? 【死を従えし少女 寄り道「キラの戦い」 へ】 前ページ次ページ連載 - 次世代の子供達
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上田明也の協奏曲Ⅸ~間奏曲~ ドォン! 向こうの方から爆発音が響く。 どうやら仮面ライダーは決まったらしい。 こちらの方の集団戦も収束に向かっていた。 首の長い黒服も、腕が一本しか無い黒服も、食べてしまえばみんな一緒。 食べてしまえば……、ああそうだ。 今度は東京湾の人食い穴子とかいう都市伝説でも探しに行くか。 「終わったぜ。」 「ああ、こっちもだ。」 握手を求める。 向こうはしばし考える素振りだったがとりあえず応じてくれた。 「ハーメルンの笛吹きとは子供を好き勝手に殺して回る都市伝説だと聞いたが…… 何故今回は誰かを助けるようなマネを?」 「う~む……。俺はね、自分の思うままにやっているだけだからさ。 誰かを助けるとか、誰かの邪魔をするとか、何も考えて居ないんだ。 ただ、俺の都市伝説の知名度を上げて幸せにしてやれればいいの。」 「………それだけか。」 「それだけさ。」 「……ぅうん。」 妙な顔をされた。 まさかこの場で俺を警戒して倒そうとしてくることはないよな……? メルも近くに控えているから戦闘はできるが……、まあ大丈夫だろう。 「ところで、あんたの隣に居る都市伝説、ずいぶん無口だな。」 「zzz……。」 と、思ったら寝てるよこいつ。 「戦闘の時まで動かないタイプだからな。一度切れるとヤバイぜ?」 はったりをかます。 「ああ、思い出した。俺のトラックに乗れよ、好きな場所まで送ってやる。 俺の出番は概ね終わりだしな。」 トラックの荷台を指さす。 さっきまで沢山の鼠が乗り込んでいたことは黙っていた方が彼のためだろう。 「そうだな……、北区の方へ行ってくれ。組織の鮫島事件……って知ってるか?」 「了解した、組織の連中が妙な動きをしていたことは知っている。それを阻止するんだろ? ……ところで鏡の。」 察しが良すぎて怪訝な顔をされた。 「なんだ、……あー、ハーメルンの笛吹き。」 「笛吹きで良いぜ。実名は教えん。ていうかもう笛吹で良いわ。」 「ウスイ?笛吹ね……、はいはい。」 「この戦いが終わった後、あんたは俺を止めようとするかい?」 「止めると言ったら、俺を車から振り落とすんじゃねえの?」 「ちげえねえな。ちょっとそこら辺捕まってろ。飛ばすぞ!」 俺はアクセルを踏み込んで軽トラを一気に飛ばした。 途中で出てくる黒服は当然跳ね飛ばした。 「おい、笛吹!なんなんだあれ!!」 鏡あわせの悪魔の契約者が驚いた声で呼びかける。 気づくと俺たちのトラックは裸でマッチョな兄貴に追いかけられていた。 「………俺が知りたいわ!スピード上げるぞ!伏せてろ!」 「マスター、あれも都市伝説です……。」 どんな都市伝説だよ……。 しばらく走ると禿達は居なくなっていた。 何故か捕まったら掘られる気がして必死で逃げてしまったぞ。 「おい、次の道を右だ。」 鏡あわせの悪魔の契約者が後ろから告げる。 「え、左?右?」 「右だ。」 「秘技猥り?」 「遊ぶな!」 「晴れのち曇り、時々雨みたいなことないよね?」 「……良いから行こうか。」 怒られた 馬鹿なやりとりをしながらも言われたとおりの場所で車を止める。 確かにそこにはぽっかりと大きな穴があった。 黒く、静寂かで、深く広がるそれはまるで地獄に繋がる道のような気がした。 「どうやって降りるんだい?」 「それなら俺に任せろ。」 いきなり鏡あわせの悪魔の契約者、もとい仮面ライダーがトラックの荷台から降りる。 「とぉう!!」 そのままトラックを担いで……、飛んだ。 飛んだ!? 「きゃあああああああああああああああ!?」 「うおおわわわわわわわわわわわ!!!」 ――――――ドォン! 着地した。 「あーびっくりした、ここが組織のアジトか?」 「ああ、怪奇同盟の話によるとそうらしい。」 「マスター、なんか嫌な感じがしますよ?」 確かに、肌にいや~な感覚が走る。 「まあ、とにかく進むしかないな。行こうか。」 「おう。」 「と、思ったけど待て。」 「は?」 まったく、ここに来て何だというんだ?といった顔でこちらを振り返る。 よく考えたら正義の味方みたく格好良く相手のアジトに乗り込む必要はないのだ。 「ここは敵の基地だぜ?」 自分たちの周囲に罠が仕掛けられていないか調べる。 「ああ、そうだな……。」 「メル、笛。」 「サーイェッサー」 「何故海兵隊になったし。」 メルから笛を受け取る。 「敵の基地ならば侵入者に対する罠がしかけられていてもおかしくない。 故に下手に動き回ることは自殺行為に等しい。 だがこの辺りはすでに何人か人間が来ているおかげで罠は殆ど無いみたいだ。 つまり敵と俺たちが同じ条件で戦える。」 「ふむふむ、成る程な……。でも向こうからは来てくれないだろう? 多分忙しいんだし。」 「うむ、そう思うよ。だから燻り出す。」 「へ?」 「考えても見ろ?ここは町中だ。」 笛に向けて息を思い切り吹き込む。 ピョローウ……! そうすると穴の壁を下って何匹も何十匹も何百匹も鼠が群れをなして集まってきた。 「うわっ!なんだこれ!気持ち悪ぃ!」 「俺が前もってスパニッシュフライで増やしておいた鼠だ。 こいつで基地の電気系統やら何やらを適当に破壊しまくる。 で、焦って出てきた黒服はお前が倒せ。 この中に居る黒服は恐らく組織のエースと考えても良いだろう。 俺は鼠の制御に忙しくて不意打ちには対応できない。 一対一は俺よりもお前の方が強いはずだ。頼んだぞ?」 「………成る程な。ていうかあの都市伝説をギャグじゃなく有効に使う方法があるとは……。」 「受験よりか楽な問題だよ。」 「高校生なのか?」 「いや、大学生。一応法学部。高校は隣町に有名な私立進学校あるだろ? あそこで勉強していた。弁護士の卵だ(ったんだ)ぜ。 そのうち勉強教えてやろうか?」 「遠慮しておく。」 「へっへっへ。ツンツンするなよーぅ。」 「調子の崩れる奴だな……。」 鏡あわせの悪魔の契約者は困ったように笑う。 遠くからサブマシンガンの発射音が聞こえる。 予想より敵は多いのか? 「おい、頼むぜ。鼠にはここからだと大まかな指令しか与えられないんだ!」 「おう、こっちに来る黒服との戦いは任せろ。そしてあとで英語教えやがれ!」 「任せろ!得意分野だ!」 ドゴ!バキ! バァン!バァン! 仮面ライダーが俺たちに近づく敵を排除していることを確認して俺とメルは笛の操作に集中し始めた。 大穴の中にはわずかに西日が差していた。 【CAUTION!!ハーメルンの笛吹き男が基地の内部に大量の鼠を解き放ちました】 【鼠は電気に反応して齧り付いてくるので放っておけば危険はありません】 【鼠に攻撃をしかけると数の暴力で反撃に出るので注意】 【自動操作になっているので細かい行動はできません】 【北の大穴を中心に鼠が多くなっているので上田達の場所を探すことは可能です】 【上田明也の協奏曲Ⅸ~間奏曲~ fin】 前ページ次ページ連載 - ハーメルンの笛吹き
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ドクター 02 そこは犬で溢れていた 犬種は様々で、どこにでもいるような雑種から血統書付きの高級種、果てはどうも狼っぽいものやどう見ても人面犬といった代物まで 広いスペースにケージの類は無かったが、雑然と散らかしているような事はなく、トイレや寝床といったスペースはきちんと整えられており、むしろ動物の住処とは思えないほど整然としていた 気ままに吠え、眠り、遊びまわる犬達 そこへ磨き上げられたフローリングを叩く靴音が近付いてくる 「総員、傾注!」 肉声でありながらスピーカーでも通しているかのような大きくよく通る声に、犬達は一斉に顔を上げ集合し整列までして『お座り』の体勢を取る その統制の取れた動きに男は背筋を伸ばし咳払いを一つすると――その厳しい顔付きを一変させ、笑顔を浮かべ一匹一匹を抱きすくめ撫で回す 「ああお前達は本当に良い子だな。安心したまえ、私がいる限りお前達の生活と安全と自由はきっと保障しよう。良き飼い主が見つかるまで存分に堪能するのだぞ」 頭やお腹を撫で、お手、おかわり、伏せ等々の芸一つ一つを賞賛し、個々に合わせた餌を配膳していく 都市伝説組織『第三帝国』日本支部こと、犬専門ペットショップ『ゲルマニア』 ヒトラーのそっくりさんと近所で評判の気のいい店主が、そっくりさんを通り越して本人だという事を知る者はほとんどいないのであった 「総統閣下、相変わらずの息災っぷりに安心を通り越して逆に心配になりました」 「む、ドクターかね。遠路遥々よく来てくれた」 店のドアを開けて入ってくるなりの部下の態度に、総統は全身犬まみれのまま真面目な表情に戻る 「済まんな、あちこち大変な状況ではあるが……南極や南米の私の下よりは研究と実務を進められると思ってな」 「ええ、ここまでの密度で都市伝説が跋扈してる地域は類を見ません。我々の求める都市伝説医学研究にはうってつけかと」 「密度だけではない、その強力さもだ。そしてその濃さと強大さは次々と別の都市伝説を引き寄せる。当然ながらトラブルも多い」 総統はお腹を撫でられ転がっている仔犬に視線を落とす 「私は外様であるし、大きな干渉を行うべきではない。そもそも私が動けば南極や南米の私も呼応し、事態は大事になってしまうからな。武力介入は避け、別方面からの支援アプローチを考えた訳だ」 「なるほど、流石は閣下。感服致しました……個人的かつ大々的に犬と存分に触れ合い愛でる場を守りたい保守的行動でなかった事を心から安堵します」 その言葉に、ああうんと短く唸り視線を逸らす総統 「ともあれ個人開業という形で診療所を用意してある。当面はそこを拠点としてくれたまえ。必要なものがあれば随時調達しよう」 「御心遣い痛み入ります、閣下。それではこれより任務に移ります」 踵を返し店から出ていこうとしたドクターだったが 「そういえば、こちらの雇った運転手が地元のパトカーとカーチェイスの末にパンツァーファウストをぶち込まれまして。幸い運転手がアレだったので割と無事でしたが。日本の警察は何時からあのような重武装に」 「ああ、何やら何かと物騒な昨今、警察も武装強化が必要だとある警官から個人的に相談を受けてな。町の治安と正義のためにといくらか武器を譲ったのだが」 「なるほど、留意しておきます。失礼致しました」 そう言ってドクターは今度こそ店を後にするのだった 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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GALLERY ソニータイマー OFFLINE MODE これまでのお話 STAGE 1 ソニータイマー STAGE 2 部活 STAGE 3 チョコレートは明治 STAGE 4 通りゃんせ STAGE 6 不幸と病弱 STAGE 7 妬ましい STAGE 8 ポケットモンスター シティ レジェンド STAGE 9 口裂け女のスランプ STAGE 10 電化製品は叩けば直る STAGE 11 血液型性格診断 STAGE 12 ゲーム研究部の活動 EXTRA STAGE 新聞部の活動 STAGE 13 エス○ークを5ターン以内に倒すと仲間になる STAGE 14 通りゃんせの相棒 STAGE 15 私は誰でしょう? STAGE 16 足売り婆さん STAGE 17 声優の重要性 STAGE 18 彼女居ない暦500年越え ONLINE MODE 悪魔の囁き&コークロア騒動編 リア充皆いなくなればいい 新聞部の活動2 ゲーマー3兄妹とカイザーの契約者 黒いキューピー人形 非リア充達の嫉妬 嫉妬少年のその後 二次元研究部 擬人化と魔改造 引き篭もり魔法使いの外出 新聞部の活動3 任天堂寺の決意 坊池一人との戦闘 嫉妬少年と悪魔の囁き OFFLINE MODE これまでのお話2 STAGE 1 物欲センサー STAGE 七つの大罪 STAGE マンホールの上で… STAGE ヘンゼルとグレーテル STAGE 夢見る兄妹 STAGE 走る走る STAGE 羨ましいな STAGE 新聞部の活動4 STAGE 不幸と疾風の文化祭 STAGE ヘビイチゴには毒がある STAGE 三竦み STAGE 不幸の一日 STAGE unluckyHelooween STAGE 食の力 STAGE 才能を求める者 STAGE シャボン玉 STAGE とある化学の都市伝説(フォークロア STAGE 共鳴した者共の集い(エコーズ・メンバーズ・ミーティング) STAGE 甘い香りのするケーキの絵 STAGE 3月14日 STAGE 嘘吐き(マイナス)と不幸(マイナス)の不運(マイナス)な出会い STAGE 死体からダイヤモンド STAGE 変態という名の淑女 STAGE 水晶髑髏 STAGE 久しぶりに遊戯王ネタスレ投下時、魔轟神レヴュアタンのシンクロ素材のレベルが足りないとの指摘があったため、辻褄を合わせるため若干内容を変更しております STAGE デュエルの後に STAGE 地獄の沙汰も STAGE 明日から本気出す STAGE ソロモンの指輪 STAGE 食べて食べて食べまくれ STAGE 規格外の破壊力 STAGE 水晶髑髏と邪気殺し STAGE 恐怖の美術館 STAGE 任天堂寺と注射男 STAGE 全てプラズマで説明できる STAGE 母は強し…いや、私は母じゃないけど STAGE 鷽月頼也、その過負荷(マイナス) STAGE 赤い糸? 緑の炎で焼き切ってあげるよ STAGE 初めての発見 STAGE ニコ厨とねらー STAGE 死亡フラグのさしすせそ『す』 STAGE 戦う漫画家達 STAGE ミイラ兄妹 STAGE 新聞部の活動6 EXTRA STAGE 守りの力と七不思議 STAGE 生まれたてのfolklore STAGE なりきりセット STAGE これは正当防衛です STAGE 氷肌玉骨にして熱血の少女 STAGE 子供の頃傘持ってジャンプとかしたよね STAGE ジャンクフードジャンキー 2PLAY MODE ロリコンとロリコンの邂逅 ONLINE MODE CoA編 ゲーム研究部とゲーマー三兄妹+αのCoA 引きこもり魔法使い達もCoAを始めるようです 新聞部の活動5 ゲーム研究部達のCoA…ってかなり久しぶりだな ONLINE MODE 世界滅亡編 EXTRA STAGE 守りの力と七不思議 STAGE 勝利 STAGE 万有引力 STAGE 百合夫婦 STAGE アイギスと炎の七不思議 3つ目の水晶髑髏~桃色の水晶髑髏~ Mini GAME バレンタインデーなんて都市伝説だよね ホワイトデーには3倍返しとか言うけど、0を何倍したって0にしかならない たまには息抜きを クリスマス撲滅の会 バレンタインデー中止のお知らせ ONLINE Mini GAME 皆でお花見編 色々ともう遅い この世界ではまだ五月 EXTRA STAGE 新聞部の活動シリーズ 第一号新聞部の活動2 第二号新聞部の活動3 第三号新聞部の活動4 第四号新聞部の活動5 第五号新聞部の活動6 EXTRA STAGE アイギスと七不思議シリーズ 守りの力と七不思議 アイギスと炎の七不思議 [[]] ページ最上部へ